厚生年金基金制度は10年間をかけて廃止になります。
公的年金の一部を代行部分として預かり、上乗せ部分と
一緒に運用していたわけですが、利回り低迷やAIJ投資
顧問事件などで全基金の約半分の287基金が積み立て
不足を生じており、なんと、その不足額は1兆1千億円にも
上っています。
政府は、この金額を基金の恩恵に関係ない人にまで押
し付けようとしています。不足分については母体企業によ
る返済が原則です。しかし、その債務による連鎖倒産の危
険性をはらんでいるため、基金が解散しやすいように債務
を軽減したり、返済期間を延長したりするようです。
現在存続が困難な8基金については、その穴埋めに必要
な厚生年金保険料は約150億円になるそうです。
しかし、現在、基金から年金支給を受けている人達はどう
なるのでしょう?そのまま支給を受け続けるのでしょうか?
なんともおかしな話ではないでしょうか?基金に関係のない
人達から徴収して、基金を現在受けている人達には何の策
も講じないなんて納得いきません。・・・・・・・